コラム

2017年03月06日 (月)

レクリエーション的スポーツから ニュースポーツへ そして、競技スポーツへ

ニュースポーツエキスポ(味の素スタジアム)「レクリエーション的スポーツ」と云う表現があります。これは、スポーツの目標は、本来的に「あそび」がその意味となっていたのですが、現在の状況においては、多くの場合、相手に勝つことが大きな目標となっています、しかし、スポーツにレクリエーション的と云う言葉を付けることによって、勝敗よりは、そのスポーツの楽しさを味わうことを目標とした意味を十分に含むものとなります。しかし、人間が持っている動物的本能と云うのか、いつの間にか、楽しむことを忘れてしまい、勝つことを最終目標にした展開へと進んでいくのです。この勝敗を目指してスポーツを行うことの人間的パワーは、物心共強力なものとなり、審判の判定に対しても真剣さが「レクリエーション的スポーツ」とは、かなりの差が出て来ることとなります。そこで、「ニュースポーツ」という中間的な位置づけで数多くの種目が新たに誕生しています。この「ニュースポーツ」の多くは、楽しみやすさがあると共に、比較的誰でも入りやすい内容展開となっています。ただし、「ニュースポーツ」自体の定義については、各スポーツ団体によってその意味が異なることとなっています。参考までに、ひとつの分け方としては、オリンピック種目などは「ニュースポーツ」とは云っていません。また、最近出来たスポーツ故に「ニュー」が付けられていることも、全て当てはまるという状況ではないようです。この「ニュー」を付けることでの新鮮さが何かの魅力を生み出してくれる効果を秘めているようです。さて、この「ニュースポーツ」の多くは、スポーツの楽しさと真剣勝負としての競技の魅力を兼ね備えていますが、真剣勝負の比重が高まると、楽しむことや相手への尊敬心も徐々に薄れていくこととなりやすいのです。まさに、スポーツが持った宿命になるのでしょうか、勝利が何より優先される単純さが徐々に浸透されていくのです。このようなことで「競技スポーツ」の世界においては、ルールの徹底が最優先されて、決着をつけることで完結するのです。しかし、レクリエーション的スポーツからニュースポーツへ、そして、競技スポーツへの歩みがある中で、再びレクリエーション的スポーツへの精神に立ち戻ることの大切さを忘れてはならないと思います。

執筆:とれくニュース編集長 東西南北2017東正樹

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